フルートはポップスでも魅力的な音ですね。
ヘルナルスのフルートです。楽器にHERNALS OGAWA GAKKIと刻印されたフルートを見つけました。30年くらいのものらしいです。型番や製造番号もありません。
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ケースがプラスチックでできていて大きいのが印象的でした。オガワ楽器のフルートはS-100、 S-110、 S-101、 S-111、 S-200、 S-210、 S300、 S-500などがあるようです。
型番がないフルートはこのほかに、全音を販売元にしたものもあります。
この楽器はどのくらいのクラスなのかはわかりませんが、洋銀製なので一番下のS-100くらいなのだと思いますが、S-100とも違うのです。
トーンホールの引き上げた先が丸く巻かれていません、まっすぐです。S-100は、 先が丸く巻かれて います。
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ボディが重い感じがします。管に厚みがあるような気がするのです。S-200のボディはこんな感じです。
キーの調節ねじが一箇所だけ裏にあるのもヘルナルスのフルートはみんな同じなようです。
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フルートの鳴りはいいですね。噂では河合楽器のフルートは小川楽器が作っていたという話もあります。
確かに河合楽器が管楽器市場を撤退してから、小川楽器が消えているの感じがするので、大きな販売先を失ったために廃業したんじゃないかとも思えてしまいます。
昭和58年9月1日頃のヘルナルスフルートの標準価格表を見つけました。
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型番の違いだけでなくクローズドホール、フレンチモデル、Eメカ付き、リング及Eメカ付きのオプションがあって、かなり専門的ですね。
総銀製もありますし、アルトフルート、ピッコロも作っていました。クラリネットや金管楽器も作っていたようなのです。
現在では横浜日本屋楽器の関係会社にオガワ楽器が書かれています。 横浜日本屋楽器の代表者の苗字が小川なので、血縁関係のような気がします。
ヘルナルスという言葉はオーストリアのウィーン市のヘルナルス区という地名のようです。