アートレイは1930年代ごろにドナルド・アートレーという人がニューヨークで創業したアメリカのフルートメーカーで、
1970年代には買収されて金管楽器のメーカーC.G.コーン社の木管部門みたいな存在で工場をアリゾナ州のノガレスに移転したようです。
鉄琴やチャイムのメーカーであるコッス楽器が日本に輸入していた。
フルート製作をしていたのは1980年代前半までで、18-Oはその最末期のころのものでカタログ定価¥62,000で洋銀製の銀メッキ仕上げのスチューデントモデルです。
洋銀製の銀メッキ仕上げなのでヤマハのYFL-211と同等なフルートです。
ケースが革張りの旅行かばんみたいなデザインなので、音楽への旅路のお供みたいな雰囲気を醸し出しています。
銀メッキ仕上げなので洋銀のフルートよりも色が白っぽく見えます。
頭部管にメモリがついていて最適な角度を覚えられるようになっているのが特徴的です。
全体的には今のフルートと変わらないデザインです。トリルキーバンパーがコルク製でした。
Eメカニズムはついていません。
キーの調整ねじも表に出ていて見やすく調整しやすい感じです。
youtubeで演奏動画を探しましたが、あまり上手に演奏している人はいませんでした。サックス奏者の人が少し吹いてる音は綺麗でした。
音は演奏する人によってもかわりますし。音だけでは楽器の差はわかりずらいところもあります。奏者が演奏しやすい違いはあるでしょうが。
もう存在しない会社のEメカのないスチューデントモデルなので、そんなに取り上げられる楽器ではないようです。
80年代以降は作られてないので、それ以降も発展し続けたヤマハのスチューデントモデルに比べたらわざわざ注目される理由もないですしね。
ハードケースが革張りの旅行かばんのようなデザインで、持っていると音楽旅路気分になれ、銀メッキなので白っぽくて輝かしいビジュアルだというところがいいところだと思います。