CHDKという特殊なファームウェアを利用するとキャノンの対象になっているコンパクトデジカメでもRAW保存ができるようなので、キャノンIXY220ISで試してみました。
まず、 キャノンIXY220ISのファームウェアのバージョンを調べて、それに対応したCHDKをダウンロードします。
パソコンでSDカードに Vers.req という名前の空ファイルを作成し、保存して、そのSDカードをカメラに入れて 再生モード で起動して、 FUNC SETボタンとDISPボタンを同時に押すします。
すると、画面にファームウェアのバージョンが表示されるので、それをメモします。
CHDKのAutobuirdServer から、機種とバージョンのファイルをダウンロードします。今回は、1.01aなのでixus120_sd940-101a-1.4.1-5154-full.zipをダウンロードしました。
zipファイルを解凍して、ファイルをすべてSDカードにコピーします。
そのSDカードをカメラに入れて、再生モードで起動して、メニューから一番下のファームウェアアップデートを実行します。
再生ボタンを押すとCHDKが起動し、メニューボタンでCHDKのメニューが出ます。
メニューのRAW設定でRAW保存を有効にして、RAWの保存先を設定します。
カメラのシャッターボタンを押して撮影モードに変更します。
撮影したら、SDカードをパソコンに入れて、Zoner Photo StudioでRAWを保存したフォルダを開きます。
画像をすべて選択し、メニューのバッチフィルターで、露出、形式、名前のフィルターを作成し、露出や名前を変更して3回すべてに適応して設定した保存先に保存させます。
メニューの作成→トーンマッピングをしようしてHDRを作成を選択してHDRを作成します。
こんな感じにできあがります。
コンデジだけでRAW保存ができるCHDKはすごいですね。ただ、RAW保存のサイズは、4000*3000ですが、バッチフィルタにすると自動で1366*1025保存できる機種なのに意外でした。どこかに変更するメニューがあるのでしょうか。
今回は4GBのSDカードを使ったので、ロック起動によるCHDKの自動起動はできませんでした。しかし、 OlympusのCamedia c-70 zoom も1536*1152のサイズになります。個別にraw編集すると4000*3000で編集できます。 OlympusのCamedia c-70 zoomよりも画素数も大きいし画像がたくさん保存できるのでいいですね。
スクリプトを利用するとインターバル撮影も可能になるようなので、インターバル撮影も試そうと思います。
実は、バッチフィルタにトーンマッピングを使うと複数のRAWを一括して直接HDRに変換できます。しかし、あまり綺麗になりません。
加工前にノイズ除去を入れることもできます。
トーンマッピングの後に修正することもできます。
CHDKは面白いですね。