鈴木バイオリンNo.11 100年の重み

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パッヘルベルのカノン 2ndバイオリン Johann Pachelbel Canon

カノンは練習をやめるとまた弾けなくなってしまいますね、、。

とても古いバイオリンを発見しました。

鈴木バイオリンのNo.11でした。ケースも木製のひょうたん型で貼ってある合皮が傷だらけだったので

水性塗料で黒く塗ってさらに水性ニスを塗って仕上げておきました。

綺麗になったので安心して部屋に置けます。

バイオリンの内部にラベルが貼ってあって型番や、大きさ、製造年が書いてあったりするのですが

このラベルには製造年が書いてありませんでした。

製造年はラベルには、1950年頃から年号が記載されているようでその時代のNo.11は下から2番目のクラスのもので、

年号がないなら1907年から1922年頃に製造されたもので、その時代のものは中級くらすのバイオリンのようです。

ラベルからは、これ以上製造年をを特定する方法はないようです。

楽器に使用されている木は、現存する1958年のカタログには国産の木を使用していると

書かれているので、まだ、現在の鈴木バイオリンのように輸入材は使用していないかったようです。

国内産の木で日本人につくられたメイドインジャパンのバイオリンです。

使われているニスはラッカー系のようです。

バイオリンケースも国内の木による国内製造です。

弓もケースに入っていたのですが、毛が全部無くなっているので使えないけど、これも鈴木バオリンのものなのかよくわかりません。

普通は鈴木のだと思いますが。

あと特徴的なのは、肩当でしょうかね。顎あての固定金具に金属のへらみたいなのが挟まっていて、それを

座布団みたいな小さなクッションに差し込んで使うようなのです。

こんな肩当は見たことありません。こんなの使ってる人は今はいませんよね。

1907年から1922年頃には使われていた肩当なのかもしれません。調査が必要です。

付いてる弦をそのまま使用して弾こうと思って各弦を掃除しましたが、E線は錆だらけですが、錆はとれても赤っぽい色のままだったのですが、

チューニングするときに切れてしまいましたので交換しました。

音が大きいのでびっくりしました。トランペットよりもうるさい感じです。小さい音が出しにくいです。

なので消音器を試してみました。金属製の重い消音器だとかなり小さくなります。

ゴム製の消音器は深く挟むと小さくなりますが、浅めに挟むとうるさすぎない音で弾けます。

ゴム製のものはこういった調整ができるので便利ですね。

完全に消音して練習するのなら、この楽器じゃなくてエレキバイオリンでサイレントにしたほうがいいですね。

この楽器は掃除している最中に爪が当たっただけでニスに傷がついてしまったので、取り扱いに気を使います。

とても軽い楽器ですが、100年の重みを感じるバイオリンです。

ちなみに、100年前じゃないと「思うよ」という意見もあるのですが、実際に鈴木バイオリンにメールで質問した結果の話なので、私が個人的憶測で言っていることではなくて、鈴木バイオリンさんからのメールの返信で、その時代のものではないでしょうかという話なのです。

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